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2026年後半のHetzner Cloud:n8n、Windmill、Twenty、Ollamaをセルフホストするためのプランと料金

Hetznerは2026年6月15日にクラウド料金を引き上げ、2026年10月時点で最も安価な共有プランは「利用不可」と表示されています。現行ラインアップの料金、n8n・Windmill・Twenty・Ollamaに適したプラン、そして当時の弊社のセルフホスティングガイドが前提としていた内容を整理します。

書き直しではなく続報とする理由

弊社のセルフホスティングガイドの多くは、特定のHetznerサーバーを挙げています。Hetzner Cloud上のn8nチュートリアルではCX23、2本のWindmillガイドではCXシリーズ、CRMのセルフホスティングに関する記事ではCX53、ローカルAIアシスタントのガイドではCCX42、マルチテナントDockerスタックではCCX62です。これらの記事は執筆時点の構成を記したものであり、そのまま残します。

その後、Hetznerのカタログは変化しました。2025年10月には、欧州とシンガポールのクラウドラインアップがハードウェアの種類ではなく世代別に再編されました。2026年6月15日には、新規注文とリスケールに適用される新料金が発効しました。そして2026年10月には、Hetznerの製品ページにあるCost-Optimizedの全プランに「利用不可」の表示が付いています。本記事は現状を一か所にまとめ、料金表が変わるたびに過去のガイドを書き直さずに済むようにするものです。

以下の料金はすべて、2026年10月時点でhetzner.comに掲載されているドイツおよびフィンランド向けの月額上限で、VAT別です。Hetznerが別途月額€0.50で課金するプライマリIPv4アドレスを含みます。docs.hetzner.comの価格改定表では、同じプランがIPv4なしで掲載されています。

3つのクラウドライン

2025年10月以降、Hetznerは欧州のクラウドサーバーを3つのラインで販売しています。この区分はプラン名よりも重要です。実際に得られるCPU時間の性質を左右するためです。

Cost-Optimized(CXはx86、CAXはArm64)は、世代の古いハードウェアで動作します。CX Gen3のサーバーは、空き状況に応じてIntelまたはAMDのいずれかに配置されます。Hetznerはこのラインを、テスト環境や「CPU性能の変動に対応できるワークロード」に適したものと説明し、利用可能なサーバー数は設計上限られていると明記しています。

プラン vCPU RAM ディスク 料金
CX23 2 4 GB 40 GB €5.99
CX33 4 8 GB 80 GB €8.99
CX43 8 16 GB 160 GB €16.49
CX53 16 32 GB 320 GB €29.99
CAX11 2 4 GB 40 GB €6.49
CAX21 4 8 GB 80 GB €10.99
CAX31 8 16 GB 160 GB €21.49
CAX41 16 32 GB 320 GB €41.49

Regular Performance(CPX Gen2)も共有型ですが、各ロケーションで利用できる新しい世代のAMDで動作します。今年は小型プランが2つ追加されました。7月のCPX12と、2026年10月のCPX02です。

プラン vCPU RAM ディスク 料金
CPX02 1 1 GB 20 GB €6.49
CPX12 1 2 GB 40 GB €11.99
CPX22 2 4 GB 80 GB €19.99
CPX32 4 8 GB 160 GB €35.99
CPX42 8 16 GB 320 GB €69.99
CPX52 12 24 GB 480 GB €100.99
CPX62 16 32 GB 640 GB €130.49

General Purpose(CCX)は、各ロケーションで最新世代のハードウェア上に専有vCPUを提供します。

プラン vCPU RAM ディスク 料金
CCX13 2 8 GB 80 GB €43.49
CCX23 4 16 GB 160 GB €86.49
CCX33 8 32 GB 240 GB €138.99
CCX43 16 64 GB 360 GB €276.49
CCX53 32 128 GB 600 GB €533.99
CCX63 48 192 GB 960 GB €853.99

2025年のガイドで挙げたCCX42とCCX62はこの一覧に含まれていません。現行の48 vCPU・192 GBのプランはCCX63です。

2026年6月の価格改定で変わったこと

改定は一律ではなく、セルフホスト構成を計画する方にとってはこの点が重要です。Hetzner自身の表によると、Cost-Optimizedのプランは緩やかな上昇にとどまっています。CX23はIPv4を除いて€3.99から€5.49に、CX43は€11.99から€15.99になりました。Regular PerformanceとGeneral Purposeのラインははるかに大きく上昇しました。CPX22は€7.99から€19.49、CCX13は€15.99から€42.99、CCX63は€374.49から€853.49です。Hetznerはこの値上げの理由として、ハードウェアの「調達コストの大幅な上昇」を挙げています。

すでに運用しているサーバーに影響するかどうかは、Hetznerのドキュメントにある2つのルールで決まります。既存のサーバーは従来の料金のままです。ただし、サーバーをスケールアップまたはスケールダウンすると現行料金に移行し、削除したサーバーの復元や、通貨の異なるプロジェクトへの移管でも同様です。サーバーの再構築や、同じ通貨のプロジェクトへの移動では移行しません。

実際には、これにより日常的な作業が料金に関わる判断になります。2026年後半にCX時代のサーバーを8 GBから16 GBへリスケールすると、もはや旧料金では請求されません。その時点でCost-Optimizedラインが利用不可の場合、比較対象となるプランはCX43の€16.49ではなく、CPX42の€69.99です。

プランとセルフホスト型ツールの対応

各ベンダー自身のサイジング指針が最も信頼できる出発点であるため、ここでは最初に取り上げます。

n8n。 n8nのドキュメントにあるHetznerガイドでは、ほとんどの利用水準でCPX11で「十分」とされています。また、n8n Assistantのサンドボックスを追加する場合は、Docker-in-Dockerで動作するため、4 GB以上のRAMと2 vCPUを推奨しています。CPX11は現在、HetznerのUSロケーションでのみ提供されています。ドイツとフィンランドでは、CX23が利用可能であれば€5.99で4 GB / 2 vCPUの条件を満たし、そうでなければCPX22が€19.99で同等の構成になります。

Windmill。 Windmillのセルフホスティングのドキュメントでは、目安として、vCPUごとに1ワーカー、各ワーカーに1〜2 GBのRAMを割り当て、さらにサーバープロセスとPostgreSQLの分を確保するとされています。2ワーカーと同梱データベースの構成は、€8.99のCX33(4 vCPU、8 GB)に収まります。利用可能な代替としては、€35.99のCPX32です。

Twenty。 TwentyのDocker Composeガイドでは、2 GB以上のRAMが必要とされ、メモリ不足はプロセスのクラッシュを招く可能性があると注意しています。単体では、Twentyは4つの中で最も軽量です。実際には他のサービスとサーバーを共有することが多く、弊社もそのように運用しているため、決め手はそのホスト上で動くすべての合計メモリになります。

Ollama。 ここではアプリケーションではなくモデルがサイズを決めます。Ollamaのライブラリでは、qwen3:8bが5.2 GB、qwen3:30bが19 GBとされており、モデルはコンテキストやシステムの他の部分の余裕を残してメモリに収まる必要があります。共有または専有のCPUプランでは32 GBが目安になります。利用可能であれば€29.99のCX53、€130.49のCPX62、または€138.99のCCX33です。CPUでの推論は動作しますが、大きなモデルでは低速です。GPU推論については、HetznerのクラウドにGPUプランはなく、NVIDIA RTX PRO 4000 Blackwell(24 GB VRAM)を搭載した専用サーバーGEX45が、月額€214に加えて初期費用€209で掲載されています。

統合スタック。 n8n、Windmill、Twentyを1台のホスト上で1つのリバースプロキシの背後に置く構成は、弊社の複数のガイドで紹介しているパターンであり、8 vCPU・16 GBに余裕をもって収まります。具体的には、€16.49のCX43、€69.99のCPX42、または€86.49のCCX23(専有4 vCPU、16 GB)です。

現在、新規サーバーをどう計画するか

問題は、最も安いラインが最も予測しにくいラインでもあることです。Cost-Optimizedのサーバーは、Hetznerに空きがあるときは非常に優れたコストパフォーマンスを発揮しますが、それに依存する導入計画は、注文当日に行き詰まる可能性があります。次の3つの方法が有効です。

第一に、最初の1週間ではなく、今後12か月を見据えてサイズを決めることです。リスケールは技術的には容易ですが、2026年6月以降は料金も改定後のものにリセットされるため、最初から少し大きめのサーバーにしたほうが経済的になる場合があります。

第二に、スタックの可搬性を保つことです。外部ボリュームとテスト済みバックアップを備えたDocker Compose構成は、セルフホストサービスの災害復旧ルーティンで紹介したとおり、アプリケーション層を作り直すことなく、プランのライン間、あるいはプロバイダー間で移行できます。

第三に、CPUの特性に応じてワークロードを分けることです。負荷が断続的で平均が低い自動化ツールは、共有vCPUに適しています。負荷の高いデータベース、CPU推論、多数の同時ワークフロー実行といった持続的な負荷では、専有のCCX vCPUがその価格に見合う性能を発揮します。

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